ゴルフ場以上の価値を持つ自然の宝庫
オーガスタ・ナショナルは単なるゴルフコースではない。ボビー・ジョーンズとアリスター・マッケンジーが果樹園を改造して作り上げた、ゴルフ界で最も多様な生態系を持つ場所の一つだ。各ホールの名前は、そこに植えられた花や樹木に由来している。
18ホールの植物図鑑
1番ホール「Tea Olive」では、秋に甘い香りを放つ常緑低木が植えられているが、Masters開催時期には香りは楽しめない。2番「Pink Dogwood」は春の開花時期がちょうどトーナメントと重なり、美しいピンクの花を咲かせる。
12番「Golden Bell」は、Rae's Creekに沿って黄色い花を咲かせるレンギョウの一種で植えられている。この黄色い花は美しい光景を作り出すが、ボールがここに入ると選手にとっては悪夢となる。
13番「Azalea」には約1,600本のアザレアが植えられ、トーナメント時期に満開となる。ゴルフファンにとって、アザレアほどオーガスタを象徴する花はないだろう。
コースに生息する野生動物たち
魚類: クリフォード・ロバーツ時代に放流されたSmallmouth bassが池に生息。アンディ・ビーンは「7.5ポンドのバスを釣り上げた」と証言している。
爬虫類: 毒を持たないBrown water snakeがRae's Creekに生息し、Masters直前には13番ホール周辺から除去作業が行われる。12番のネルソン・ブリッジ下には「マンホールの蓋ほどの大きさ」と言われる巨大なCommon snapping turtleが潜んでいるとされる。
鳥類: Lesser goldfinchの美しいさえずりがCBS中継でも聞こえることがある。コーネル大学の調査によると、オーガスタ周辺には数十種の鳥類が生息している。
歴史と現在の共存
マグノリア・レーンの南部マグノリアは1850年代に植樹され、約2000万年前から存在する種だ。一方で、7番の「Pampas」は南米原産の外来種で、一部地域では侵略的植物とされている。
オーガスタの戦略性を語る上で、コース設計に組み込まれた自然環境の理解は欠かせません。各ホールの植物が選手のショット選択にどう影響するかを知ることで、より深いゴルフ観戦が楽しめるでしょう。
この記事の原文
Complete Nature Guide to Augusta National: Flora and Fauna Behind Each Hole
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