パターのデザインにおいて、重心位置(CG: Center of Gravity)が次のイノベーションのフロンティアとして急速に注目を集めている。各メーカーがCGをより後方(ディープ)に配置する設計を競い合う中、フォーギブネスとトップスピン性能が新たなフィッティング軸として台頭してきた。
CGとは何か、なぜ重要なのか
パターヘッドのCG位置(フェース前方か後方か)は、MOI(慣性モーメント)と寛容性に影響するだけでなく、ストロークのボトム位置やボールへのスピン量にも深く関わる。一般的にCGが深い(後方)ほど、ストロークのボトムが早まり、ボールへのトップスピンがかかりやすくなる。これがパットのスタートラインを安定させる鍵となる。
一方で、ブルックス・コエプカのようにフォワードCGのマレット(Cameron Fastbackシェイプ)を好む選手もいる。フォワードCGはフェースへの意識を高め、特定のストロークタイプに合う場合がある。
各メーカーのアプローチ
- Scotty Cameron:Phantom 9に続きPhantom 12でディープCGオプションを拡充。ツアーではアルミインサートを活用し、軽量化した分の質量を後方に集中させる設計を試用中 - TaylorMade:Spider Tour XのツアーSuccessがこのトレンドを牽引。新作Spider Tour VとTour Fでフォワード・ディープ両対応のラインナップを展開 - Odyssey:ツアー投入のTRTLプロトタイプマレットはソールに4つのウェイトを搭載し、CG位置を前後に調整可能 - Ping:Scottsdale TEC Ally Blueはシャフトをフェース後方に配置し、深いCGを実現
Strokeslabの視点
SG: Puttingの数字を動かすには、パターのCG位置はシャフトやグリップと同等レベルのフィッティング項目として扱うべきだ。自分のミスパターン(プルが多い、トップスピンが不足している等)を把握した上でCGを選ぶことが、スコアへの最短ルートになる可能性が高い。ツアーで始まったこのトレンドが市販品に降りてくるのは時間の問題だ。
SG: Puttingの改善を狙うなら、パターのCG位置はシャフト・グリップと同じくらい重要なフィッティング項目だ。自分のミスパターンに合ったCGを選ぶことが、数字を動かす近道になる。