リード
プロゴルフ界では今、複数の重大トピックが同時に噴出している。ボールのロールバック規制の実効性への疑問、スコッティ・シェフラーの今季未勝利問題、そしてPGAアメリカの会長交代と、話題は尽きない。GOLF.comの編集部座談会をもとに、それぞれの論点を整理する。
ヤングのボールが示すロールバックの限界
PGAチャンピオンシップで、キャメロン・ヤングが2028年施行予定のロールバック基準に適合するボールを使用していたことが明らかになった。しかしヤングは依然として飛距離を誇示し、複数の優勝を重ねている。この事実は、ロールバック賛成派・反対派の双方にとって皮肉な結果だ。
- 反対派にとって:規制しても飛距離は変わらないのなら、そもそも意味がないという論拠になる - 賛成派にとって:現行の提案では不十分であり、より大幅な規制が必要だという論拠になる
GOLF.comのジョシュ・センズは「今後の争点は競技パフォーマンスよりもメーカーの利益だ」と指摘する。PGAツアーが会員向けに送付した13問のアンケートも話題を呼んでいるが、最終的な決定権はUSGAとR&A、そしてオーガスタ・ナショナルが握っているとの見方が強い。
シェフラーは本当に不調なのか
ウィンダム・クラークがCJカップ・バイロン・ネルソンで優勝した一方、シェフラーは今季開幕戦の1勝のみで、今大会も3位に終わった。しかし6度のトップ10入りを記録しており、「勝てていない」のか「勝てるレベルにはある」のかは微妙なラインだ。
GOLF.comの座談会では、ニクラウスやタイガーにも2年以上の未勝利期間があったことを引き合いに出し、過度な心配は不要との意見が大勢を占めた。パッティングの精度が戻れば、2週後のメモリアルでの優勝も十分あり得ると見られている。
PGAアメリカ会長交代と遅刻ペナルティ問題
PGAアメリカのドン・レア会長がネイサン・チャーンズ代行会長に交代。昨年のライダーカップでの発言が問題視されており、タイミングはPGAチャンピオンシップの翌週と絶妙だった。また、ガリック・ヒゴーがPGAチャンピオンシップでティーオフに遅刻して2打罰を受け、1打差でカットを逃した一件では、その後キャディと袂を分かった。ミスの責任の所在については「最終的には選手自身」という論調が支配的だ。
Strokeslabの視点
ロールバック問題でもシェフラー問題でも、数字が語る現実は感情論を超える。SG: Off the Teeでリードするヤングが規格適合ボールで変わらず飛ばせるなら、ロールバックの設計自体を問い直すべき段階に来ているのかもしれない。
ロールバック基準に適合したボールでもSG: OTTのエリートが飛距離を維持できるなら、規制の設計そのものがデータに追いついていない可能性がある。数字が政策を動かす時代に、ゴルフ界はまだ感情論の段階にある。
この記事の原文
GOLF.com: Ball Rollback Debate, Scheffler's Winless Stretch, and PGA Leadership Shake-Up
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