同じ飛距離、まったく異なる弾道
トミー・フリートウッド(Tommy Fleetwood)が今週のジェネシス・スコティッシュ・オープン(Renaissance Club)に持ち込んだバッグには、一見矛盾した2本が共存している。9-woodと3-iron(ユーティリティアイアン)、どちらも約235〜240ヤードを運ぶが、弾道はまるで対照的だ。
TaylorMadeのツアー担当アドリアン・ライトフェルドによれば、「9-woodは外せないほど優秀だが、低い弾道でティーショットやグリーンを狙える1本が必要だった」という。フリートウッドが追加したのは2018年製のTaylorMade GAPR Lo(3-iron相当)で、使用に伴い56度ウェッジを外している。
リンクスゴルフならではの合理性
強風が吹き荒れるリンクスコースでは、ランを使った低弾道のショットが威力を発揮する。長いアイアンがその定番だが、現代の高ロフト・フェアウェイウッドはどうしても高弾道になりやすい。フリートウッドは9-woodの「月まで飛ばす」高弾道と、3-ironの「地を這う」低弾道を状況に応じて使い分けることで、同距離帯のカバー範囲を格段に広げた。
このアプローチは今年のマイアミ大会でも見られ、当時はSWを外して4-ironを追加している。来週のThe Open Championship(バークデール)でも同構成を維持する予定だ。
同様の動きは他選手にも
ロリー・マキロイ(Rory McIlroy)も5-woodを外しP760ユーティリティ3-ironを投入。ヴィクトル・ホブランド(Viktor Hovland)、ザンダー・シャウフェレ(Xander Schauffele)、ミン・ウー・リー(Min Woo Lee)ら多くのトッププロが数ヶ月前から準備を進め、今週ユーティリティアイアンをゲームに投入した。かつての「現地入り後に急いでクラブを変える」文化はすでに過去のものだ。
Vokey T-Grindがリンクスを席巻
今週、アレックス・フィッツパトリック(Alex Fitzpatrick)、ブルックス・ケプカ(Brooks Koepka)、カート・キタヤマ(Kurt Kitayama)がそろってVokey T-Grindのロブウェッジに切り替えた。T-Grindはソール後部が低く、フェースを開いた際に地面への接地感が増すため、硬く締まったリンクスの芝との相性が抜群とされる。マキロイはTaylorMade MG5からバウンスを下げたMG4へ変更した。
Strokeslabの視点
リンクスセッティングの最適解が「飛距離帯の重複を許容し弾道の選択肢を増やす」方向へシフトしているのは興味深い。SG: APPの観点からも、風速・風向きによってアプローチ高さを制御できることは大きなアドバンテージになり得る。
同距離帯に高弾道と低弾道の2択を持つという発想は、SG: APPの改善策としても注目に値する。風のコンディションに応じてアプローチ高度を制御できるセッティングは、スコアの安定につながるはずだ。
この記事の原文
GOLF.com: Fleetwood's Two-Club Same-Distance Strategy — 9-Wood Meets 3-Iron for Links Conditions
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