全米女子オープン制覇の裏にあった「禁じ手」
ネリー・コルダが2026年全米女子オープンをリビエラ・カントリークラブ (Riviera Country Club) で1打差制し、キャリア最大のタイトルを手にした。しかしその勝利の裏には、大会中という異例のタイミングで行ったグリップ変更という大きな賭けがあった。
初日の不振とグリップの「弱さ」
初日木曜日、コルダは2オーバーの73をマーク。世界トップクラスのボールストライカーでありながら、SG: Approachでフィールドに対してストロークを失う珍しい不振に陥った。ラウンド後の練習場で、姉でLPGAツアー6勝を誇るジェシカ・コルダとともに原因を探ったところ、トレイルハンドがシャフト上部に乗りすぎた「ウィーク」なグリップになっていたことが判明した。
信頼と「違和感」を乗り越えた即効改善
ジェシカはトレイルハンドをシャフト下側に入れてグリップを強化するよう提案。プロでも「最難関」と言われる大会中のグリップ変更だったが、コルダはこの助言を信頼して実行した。「すごく違和感があったけど、信じて踏み切った」と本人は振り返る。
効果はすぐに現れた。2日目はSG: Approachで1打以上ゲイン、67をマークして上位に浮上。3日目も同スコアで54ホールリードを分け合い、最終日は69で逃げ切り、チャーリー・ハル (Charley Hull) とガビー・ロペス (Gabby Lopez) を1打差で退けた。
なおジェシカ自身は、助言がスウィングを壊しかねないという不安から「ほとんど眠れなかった」と明かしている。
Strokeslabの視点
コルダ自身も「メジャー中にグリップを変えることは勧めない」と笑いながら語っている。今回のケースはあくまで例外的な成功例であり、グリップ変更のリスクは現役プロでも同様に高い。とはいえ、SG: Approachの急回復データは「グリップという土台の変化がデリバリー動態に与える影響の大きさ」を示す貴重な事例として記憶しておく価値がある。
グリップ修正後にSG: Approachが初日のマイナスから急回復した事実は、グリップという「デリバリーの土台」がいかにボールストライキングの質を左右するかを示す、データとしても価値あるケーススタディだ。
この記事の原文
GOLF.com: How Nelly Korda's Mid-Tournament Grip Tweak Delivered a U.S. Women's Open Title
GOLF.com · 原文を読む →