ゴルフリゾートで「食」が主役になる時代
ゴルフリゾートの魅力はコースだけではない。近年、世界トップクラスのリゾートは「食体験」でも差別化を図っており、今回紹介する2カ所はその好例だ。GOLF.comの旅行・グルメライター、ショーン・トルソンが実食レポートを届けた。
マクルモア・リゾート(ジョージア州):世界に4店舗しかないレストラン
ジョージア州のマクルモア・リゾートといえば、近年はリンクススタイルのコース「ザ・キープ」が注目を集めてきた。しかしここへきて、食の面でも大きな話題を提供している。
リゾートの看板レストランが刷新され、「オールド・アライアンス(Auld Alliance)」として新たなスタートを切った。このレストランが掲げるのは「フランス・カントリー料理にスコットランドの伝統を加えた」スタイル。フランスとスコットランドが1295年に結んだ同盟「オールド・アライアンス」をコンセプトの根拠に据えている。
注目すべきは、このジャンルのレストランが世界にわずか4店舗しか存在せず、スコットランド国外では初の開業という点だ。
メニューには、スコットランド名物のハギスとフォアグラを組み合わせた「フォアグラ&ハギス・ピティヴィエ」、4種のラム肉を一皿に盛り込んだ「ザ・ホール・ラム」、ラフロイグウォッシュの28日熟成ドライエイジド・リブアイなど、スコットランドとフランスの食文化が融合した個性的な料理が並ぶ。ドリンクにはベルヘイブン・ベストやインニス&グンなどスコットランドのビールも揃う。
サドルブルック・リゾート(タンパ近郊):懐疑派を改宗させるデザート
タンパ郊外のサドルブルック・リゾートは現在、コースの大規模リノベーションが進行中だ。しかし変化の波の中でも、ステーキハウス「レア1981(Rare 1981)」のメニューに残り続ける一品がある。バーボン・ピーカン・ブレッドプディングだ。
トルソン自身は「ブレッドプディングは苦手」と明言しているが、このデザートは別格だった。キャラメリゼされたピーカン、バーボンキャラメル、バニラアイスクリームを組み合わせながらも甘すぎず、シナモン・ダークブラウンシュガー・カルダモンを効かせたブリオッシュがバーボンの風味を菓子として昇華させているという。
Strokeslabの視点
ゴルフとカルチャーの融合という意味で、マクルモアの「オールド・アライアンス」は興味深い試みだ。コースがスコットランドのリンクスを参照し、レストランもその哲学を食で体現するというコンセプトの一貫性は、単なる付帯サービスを超えた「リゾートとしての世界観」を作り上げている。
コースデザインとレストランのコンセプトが同じ「スコットランド」という軸で統一されたマクルモアの試みは、ゴルフリゾートの新しい方向性を示している。旅行先を選ぶ際に「食」が決め手になる時代、データだけでは語れないリゾート体験の価値がここにある。
この記事の原文
GOLF.com: McLemore Resort Debuts Rare French-Scottish Restaurant, Plus a Bread Pudding Worth the Detour
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