全米オープン前夜のシネコックヒルズ:心配は無用だった
2026年全米オープンの開幕前日、ニューヨーク州サウサンプトンにあるシネコックヒルズでは、マスターズ覇者のロリー・マキロイ(37歳)が一風変わった練習ラウンドをこなした。パートナーは、今秋ジョージア大学に進学予定の18歳アマチュア2人、メイソン・ハウエルとハミルトン・コールマン。2人は今年4月のマスターズにも出場しており、コールマンはUSアマチュア王者としてマキロイと同じ組でプレーした間柄だ。
体重約60kgのコールマンがDriverをぶっ叩く姿に、マキロイが小さく頷くシーンもあったという。次世代のアメリカ・エリートアマチュアゴルフを象徴する2人の存在感は、この場面だけで十分に伝わる。
グリーン問題は解決済み
今週の全米オープンを前に、韓国系プロのマイケル・キムがSNSでシネコックのグリーンを「スポンジ状でかなりデコボコ、エアレーション穴だらけ」と投稿し、波紋を呼んでいた。しかし水曜午後時点でマキロイらがラウンドしたコースのグリーンは、その心配を打ち消すコンディションだった。
エアレーション後の黒い点は残っているものの、しっかりトップスピンをかけた転がりには影響しない。ポア、ライグラス、ベントなど複数の芝種が混在する独特の色合いも、海に近い丘陵コースならではの特徴だ。「オークモントでも、オーガスタでもない。ここはシネコックのグリーンだ」とバンバーガーは記している。
USGAの運営体制も万全
風と起伏が多いオープンセッティングを4日間戦う会場として、USGAの対応力を不安視する声もある。しかし現体制——クラブプロを父に持つ会長ケビン・ハマー、元LPGAコミッショナーのCEOマイク・ワン、歴代シネコック大会を研究し尽くしたジョン・ボーデナマー——は、必要であればグリーンスピードを抑え水分を保つ判断を厭わない実績を持つ。72ホールが完走できる運営力は十分にある。
Strokeslabの視点
今大会は風が強くなる予報で、SG: PuttingよりもSG: ApproachとSG: Off the Teeの安定感が順位を左右するラウンドになる可能性が高い。コースマネジメントと風読みの精度こそが、シネコックを制する鍵だ。
風の強いシネコックでは、SG: ApproachとSG: Off the Teeの安定感が優勝争いを決定づけるだろう。グリーンの状態よりも、ティーショットの精度とアプローチの質に注目したい。