プレーオフの末に起きた痛恨のルールミス
2026年6月9日、「ゴルフ最長の日」と称されるUSオープン最終予選が世界10カ所で一斉に開催された。カナダ・トロントのランブトン・ゴルフ&カントリークラブでは、シネコックヒルズへの6枠を巡り36ホールの激闘が繰り広げられた。
エミリアーノ・グリョ、アレハンドロ・トスティ、マルセロ・ロゾが上位3枠を確保。残り3枠を8名がサドンデスプレーオフで争うことになった。
プレーオフの経緯
1ホール目でウィリアム・マウがバーディを決め4枠目を獲得。マックス・ホーマを含む2名がボギーで脱落し、5名で継続。次のホールでジョン・パリーが5枠目を取り、さらに1名が脱落。最終的にアダム・スベンソン、マット・ウォレス、マックス・マクグリービーの3名が残り1枠+オルタネート2席(補欠)を争う形になった。
スベンソンの判断ミス
ウォレスがパーでホールアウト後、スベンソンはグリーンにオンしてパーパットを残した状態でマクグリービーに先にパットを打たせるためボールマーカーを置いた。マクグリービーがバーディを決めて6枠目最後の出場権を獲得した瞬間、スベンソンはプレーオフが終了したと勘違いしてマーカーを拾い上げてしまった。
しかしルール上、プレーオフはまだ継続中だった。スベンソンは自身のパーパットを打つ前にマーカーを拾い上げたことで、そのホールをコンシードしたとみなされ、第1オルタネートの座をウォレスに明け渡す結果となった。
ゴルフチャンネルのアナリスト、ブレンドン・デ・ヨンゲは「第1オルタネートが本戦に出場するケースは珍しくない。長い一日の終わりに起きてしまった大きなミスだ」と述べた。
Strokeslabの視点
技術的なミスではなく、ルールの誤認識による判断エラーであることが特徴的だ。精神的プレッシャーが極限に達したプレーオフの場面では、こうした認知的なミスが現実に起きうることを改めて示している。スベンソンは現在第2オルタネートとして残っており、本戦前に複数の棄権者が出れば出場の可能性はある。
SG指標では測れない「ルール理解」と「状況判断」の重要性を痛感させる事例だ。極限のプレッシャー下では、技術だけでなくメンタルの規律がツアーレベルでも明暗を分ける。
この記事の原文
GOLF.com: Svensson's Ball-Marker Confusion Costs Him U.S. Open Alternate Spot in Toronto Qualifier
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