ゴルフ経験ほぼゼロの選手が、カンファレンス大会に出場するまで
アメリカ・ジョージア州のラインハート大学(Reinhardt University)の女子ゴルフチームは、チームとして大会に出場するために最低4人の選手が必要だった。しかし部員は3人しかいなかった。そこでコーチのエヴァンス・ニコルスが声をかけたのが、バレーボール部員たちだった。
ジェナ・スミス(Jenna Smith)は以前に9ホールをプレーしただけで、そのときのスコアは200打だったという。チームメートのマヤ・ブロジンスカ(Maja Brodzinska)も同様に経験はほぼゼロ。二人は短期集中で練習を詰め込み、まるで「一度も授業に出ていない科目の期末試験前夜」のような状況で大会に臨んだ。
295オーバーパー、それでも彼女は3日間完走した
NAIAレベルのアパラチアン・アスレティック・カンファレンス大会、スミスは3ラウンドで合計511打(295オーバーパー)という結果で競技を終えた。1ホールで21打を叩いたこともあった。しかし彼女は棄権しなかった。
注目すべきは、彼女がラウンドごとに改善し続けたことだ。第1ラウンドで184打、第2ラウンドで167打、第3ラウンドで160打。最も苦しんだ4番ホールでは、3日間でスコアを21→11→7と削り続けた。これは紛れもない成長の軌跡だ。
スポーツを超えたメンタルの強さ
スミスはコースで祈り、怒り、笑い、そして毎日コースに戻った。「不快な状況を自ら求めている」と語る彼女は、終わった後にチームメートに向けてこう語った。「スコアはあなたじゃない。あなたはゴルフよりずっと大きな存在だ」と。
ドライバーが右に飛び続けたため、1番ホール後にドライバーを捨て、パター・ウェッジ・7番アイアン・4ハイブリッドだけで最後まで戦い抜いた。
Strokeslabの視点
Strokes Gainedの観点では、この試合のデータは競技分析には使えない。しかし「毎ラウンド改善する」という意識は、SG思考の本質と重なる。数字を直視し、何が変わったかを問い続けた彼女のアプローチは、ゴルフ上達の本質を体現している。
「ラウンドごとに自分のスコアを更新する」という姿勢は、Strokes Gainedが教える改善思考そのもの。295オーバーパーより、毎日数字を削り続けた事実の方がずっと価値がある。