数字が語れない物語
スコアカードには絵は写らない——ゴルフの世界でよく使われる言葉だが、全英オープン第3ラウンドのトミー・フリートウッドほど、この表現が的外れに感じられた日はなかったかもしれない。
彼はラウンドを終えて首位との差を4打から5打に広げた。数字だけ見れば停滞だ。だが、ロイヤル・バークデール (Royal Birkdale) のあの土曜日に何が起きたかを知るには、スコアではなく、砂丘を四つん這いで登るファンの姿や、欧州ツアーCEOのガイ・キニングス氏がロープ際に張り付いていた光景を見なければならない。
地元が生み出す熱狂
フリートウッドの出身地はサウスポート。ロイヤル・バークデールが位置するまさにその街だ。父のピートは生涯ランカシャーを離れなかった。幼いトミーが最初にクラブを握ったのは、ウィークデーのラウンド料が約25ドルのサウスポートのパブリックコース。父が大人用のクラブを切り詰めて、息子に手渡したのがすべての始まりだった。
ギャラリーはエバートンFCの応援歌を歌い、リバプールとエバートン両方のサポーターが、ひとりのゴルファーのために肩を並べた。キャディのイアン・フィニスもまたこの地域の出身で、長年の友人。2人の歩みを見守る群衆は、かつてこのコースが経験したことのない規模だったという。
7歳の記憶と、今の夢
フリートウッドは1998年の全英オープンをバークデールで観戦した——当時7歳。現在、自分の息子フランキーも同じ7歳だ。その同じコースで、今度は自分がチャンピオンになる場面を、彼は長年イメージしてきた。
バックナインで2つのBogeyを叩き、夢への空気が少し抜けた瞬間もあった。しかし最終日、地元が見守る中でのチャージはまだ現実の射程内にある。
Strokeslabの視点
SG的な視点で言えば、フリートウッドのボールストライキングは世界トップクラスの安定感を誇る。5打差は決して届かない距離ではなく、バークデールの最終日にSG: OTTとSG: APPが噛み合えば、逆転劇のシナリオは十分に描ける。感情的なホームコースアドバンテージがパフォーマンスにプラスに働くか、それとも重圧になるか——最終日の数字に注目したい。
フリートウッドのSG: APPとSG: OTTは最終日に真価を発揮する可能性が高い。ホームコースのプレッシャーをデータがどう反映するか、最終ラウンドのSG分析に注目したい。