ワシントンD.C.の名門パブリックコースが岐路に
トランプ大統領は2026年6月29日(現地時間)、ワシントンD.C.の公営コース「イースト・ポトマック・ゴルフリンクス (East Potomac Golf Links)」のブルーコースを視察し、コースの現状を「荒廃し、疲弊し、非常に危険」と酷評した。自身のソーシャルメディア「Truth Social」への投稿で、「スプリンクラーシステムは機能せず、芝はほぼ枯れ、グリーンはプレー不能に近い」と述べ、大規模な改修の必要性を強調した。
著名建築家トム・ファジオが再設計担当
視察には内務長官ダグ・バーガムと、トランプ大統領が自ら指名したコース設計家トム・ファジオが同行。大統領は「ワシントンのモニュメントを見渡す絶景の立地に、世界最高水準のゴルフコースを建設する」と宣言し、9月1日着工を明言した。
しかし、この計画には大きな障壁がある。イースト・ポトマックは「国家歴史登録財」に登録されており、現行の設計は20世紀初頭の名設計家ウォルター・トラビスによるもの。トランプ政権の計画は既存の18ホールのうち9ホールを廃止し、トラビスのデザインとは大きく異なる新設計を採用するものとなっており、2月にはDCプリザベーション・リーグが提訴、5月には工事禁止を求める緊急申し立てが行われた。
7月2日の審理が分岐点
担当判事は司法省の弁護士に対し、「裁判所の許可なく主要工事を進めれば重大な結果を招く」と警告しており、次回審理は7月2日に予定されている。DCプリザベーション・リーグは差し止め命令の発令を求めており、トラビス設計の忠実な修復を訴えている。
「歴史的価値はコースのレイアウト——地面における各フィーチャーの配置——にある。配置を変えれば、歴史的リソース自体が変わる」(ウォルター・J・トラビス協会の法廷意見書より)
Strokeslabの視点
パブリックアクセスの象徴として長く愛されてきたコースが、より高額・高級路線に転換される可能性はゴルファーコミュニティにとって重大な問題だ。ゴルフのデータ分析を重視するStrokeslabとしては、コース改修の是非よりも「誰のためのゴルフか」という根本的な問いに注目したい。
スコアデータではなくコースのアクセス性という観点から見ると、この改修計画は「誰でも楽しめるゴルフ」の縮小につながりかねない点が最も気になる。7月2日の司法判断が今後の行方を大きく左右するだろう。
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GOLF.com: Trump Eyes Historic D.C. Course Overhaul, But Legal Battle Looms Before Shovels Break Ground
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