サウジアラビアの「スポーツウォッシング」プロジェクトとして注目されたLIV Golfが、ついに終焉を迎える可能性が高まっている。
PIF資金撤退の衝撃
ESPNのDan Wetzel記者によると、サウジアラビアのPublic Investment Fund(PIF)が5年間で約50億ドルを投資したLIV Golfへの資金提供を終了する計画だという。CEO Scott O'Neilは2026年シーズンは「計画通り継続」とスタッフにメールしたが、資金撤退については言及を避けた。
高額契約の限界
LIVは選手獲得に天文学的な資金を投じてきた。Jon Rahmに3億ドル以上、Talor Goochに約7000万ドルなど、PGA Tourを上回る契約で話題を集めた。しかし、これらの投資に見合う成果は得られなかった。
マスターズでの失速
2026年のマスターズでLIVの限界が露呈した。Rahm(T-38)、Bryson DeChambeau(予選落ち)など主力選手が不振に陥り、元世界No.2のCam Smithは6大会連続予選落ちを記録。一方、LIVから復帰したPatrick ReedとBrooks Koepkaは両者ともT-12と好成績を残した。
根本的な戦略ミス
Wetzel記者は、LIVの失敗を「ゴルフファンのコアな嗜好を変えようとした」点に求める。54ホール形式、チーム戦、リゾートコース開催など、伝統的なゴルフファンには受け入れられない要素が多すぎた。「日曜午後に最高の選手が最高のコースで戦う姿を見たい」というファンの根本的欲求を理解していなかったのだ。
PGA Tour復帰問題
今後の焦点は、LIV所属選手のPGA Tour復帰条件だ。記事では、Phil Mickelsonのような主要人物は「生涯出場停止」、若手選手にはKorn Ferry Tourでの再資格取得を提案している。
LIVの失敗は、ゴルフの伝統的価値とファンの嗜好を軽視した結果と言える。Strokes Gainedデータで見ても、競技レベルの維持には継続的な高水準競争が不可欠だった。
この記事の原文
LIV Golf's Days Numbered as Saudi Funding Reportedly Ends After $5B Investment
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