14歳の夢が、リビエラの18番グリーンで現実に
ネリー・コルダが2026年全米女子オープンを制し、メジャー4勝目を手にした。舞台はロサンゼルス・リビエラCCの18番グリーン。最後のパーパットは一瞬カップを巻くように転がり落ち、見守るギャラリーの心臓を止めかけたが、ボールは沈んだ。
「2013年にセボナックのレンジに立ったあの14歳の女の子の夢が、今まさに叶った」——コルダは優勝トロフィーの隣でそう語り、言葉を詰まらせた。
初日73からの劇的復活
今大会のコルダは決して盤石ではなかった。月曜・火曜の練習ラウンドでは感触をつかんでいたが、開幕初日(木曜)に突如スウィングが崩れ、ドライバーが右へ抜け続けて73をマーク。暫定52位タイと出遅れた。
その夜、プロゴルファーでもある姉のジェシカが「グリップを強くしてみては」と提案。メジャー最中のグリップ変更という大きな賭けに出たコルダだったが、翌金曜日に67をマークして順位を急回復。土曜日も67、最終3ホールを3連続バーディーで決めて首位タイに並んだ。
「Bゲームでの優勝」が示すメンタルの成熟
最終日もコルダのボールストライキングは完璧には程遠く、2番から5番・12番から14番でグリーンを外し続けた。それでもウェッジとパターが奮起し、アップ&ダウンの失敗はわずか1回。
「今週は正直Bゲームにも届かなかった。ひたすら耐えていた。でも、それこそがメジャーというもの」とコルダ。スウィングコーチのジェイミー・マリガンは「ミスしてもいいと学び、ゲームプランを最後まで守り切った」とその成長を称えた。
先月のシェブロン選手権では5打差の圧勝でメジャーを制したばかり。今季7試合で3勝2メジャーという驚異的なペースは止まる気配がない。
Strokeslabの視点
全米女子オープンは「ミスを最小化するゴルフ」が問われる大会であり、今週のコルダはまさにその本質を体現した。Strokes Gained的には、SG: Around the Green(ウェッジ&パター)が崩れたショットゲームの穴を補った週と言えるだろう。Bゲームでも優勝できるメンタルとショートゲームの精度こそ、現在の彼女が世界最強である最大の根拠だ。
Bゲームでもメジャーを制するコルダのSG: Around the Greenの安定感は、現代女子ゴルフにおける圧倒的な強みであり、Strokes Gained分析の観点からも注目すべき傑出した事例だ。
この記事の原文
Nelly Korda Claims Maiden U.S. Women's Open at Riviera, Completing a Lifelong Dream
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