第154回全英オープンが、イングランド・サウスポートのロイヤル・バークデール GC(Royal Birkdale Golf Club)で開幕する。乾燥した高温の天候がコースを焼き固め、例年とは異なるリンクスコンディションが展開を左右しそうだ。
シェフラー vs. マキロイ——どちらが本命か?
ディフェンディングチャンピオンのスコッティ・シェフラー(Scottie Scheffler)は、直前のスコティッシュ・オープンで78試合ぶりの予選落ちという不振を抱えての参戦。フェアウェイキープ率は11/24と低く、GIRも23/36にとどまった。
一方、ローリー・マキロイ(Rory McIlroy)はスコティッシュ・オープンでT-7、最終日に64(-6)をマーク。最大の課題だったドライビングも復調し、SG: OTT で 5.981(週間1位)、フェアウェイキープ率 61.5%と、バークデールに必要な精度を取り戻しつつある。
どちらが有利かは見方が分かれるが、シェフラーは今季未勝利(1月以来)という飢えが強みになるとの見方もある。
英国人優勝への悲願
イングランド出身選手が全英オープンを制したのは、1992年のニック・ファルドが最後。地元・サウスポート育ちのトミー・フリートウッド(Tommy Fleetwood)は今大会の大注目株で、メジャー45戦目での初戴冠を狙う。
マット・フィッツパトリック(Matt Fitzpatrick)は今季3勝を挙げており、SG: APP 0.846(ツアー1位)・SG: ATG 0.533(同1位) という圧倒的なアプローチ精度でバークデール向きの数字を示している。ジャスティン・ローズ(Justin Rose)は1998年に17歳のアマチュアとしてここで4位に入った因縁のコース。45歳でなお上位争いに絡む可能性を秘める。
穴馬候補——データが示す隠れた実力者
トム・キム(Tom Kim)
直前のスコティッシュ・オープンを制し、勢いそのままに参戦。スクランブリング率 66.7%(ツアー1位) で、バークデールのタフなグリーン周りへの対応力は折り紙付き。2023年のロイヤル・リバプールでT-2の実績もある。
クリス・ゴッテラップ(Chris Gotterup)
今季3勝を挙げPGAツアーで台頭。昨年のスコティッシュ・オープンを制するなど、リンクスゴルフへの適性を証明済み。コースが速くて硬い展開になれば上位進出の余地がある。
ルードヴィ・オーベリ(Ludvig Åberg)
今季の全メジャーでT-4以内を含む安定した成績を残す。精度が問われるセッティングでこそ本領を発揮するタイプで、バークデールとの相性は良い。
ホアキン・ニーマン(Joaquín Niemann)
LIV所属ながら、全米オープンで11打(クラブ投げの2打ペナルティ含む)を叩いた1ホールを除けば残り54ホールを-7でまとめてT-7。Data Golf社の推計では今季のアプローチ力はトップ5水準にある。
コースコンディションと攻略のカギ
ロイヤル・バークデールは砂丘に囲まれた典型的なリンクスコース。平均約5,000平方フィートの小さなグリーンと高い周縁の落ち込みが、ショートゲームの精度を問う。
今年は例年にない乾燥が進んでおり、ジョン・ラーム(Jon Rahm)はティショットがランで飛距離を大幅に稼げる状態と証言。ジャスティン・ローズは「ラフが枯れているため、コーナーを狙ったドライビングが有効な選択肢になりうる」とコメントした。
2017年大会からの変更点も多く、4番パー3は20ヤード延長(219ヤード)、14番は新設の602ヤード・パー5へ、旧15番パー5は241ヤードのパー3に変わった。最終的に風向きと距離感の管理が優勝者を決める最大のファクターになるだろう。
Strokeslabの視点
バークデールはSG: APPとSG: ATGに強みを持つ選手が有利なコース設計だ。フィッツパトリックの数字は頭一つ抜けており、コンディション次第ではティボックスから飛距離よりも精度を優先できる今年の設定は彼にとって追い風となる。
フィッツパトリックのSG: APPとSG: ATGがともにツアートップという数字は、バークデールの小さなグリーンと厳しいエッジを考えると見逃せない。今年のコンディションは「飛ばし屋より手練れ」を明確に優遇している。
この記事の原文
Open Championship 2026: Scheffler vs. McIlroy, English Hopefuls, and Under-the-Radar Contenders
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