PGAツアー、2028年に向けた「2トラック制」を提案
PGAツアーCEOのブライアン・ロラップ氏は2026年6月3日、メモリアル・トーナメントの会場マーフィールド・ビレッジでメディアに対し、2028年導入を目指す新しい競技モデルの概要を説明した。まだ詳細は協議中だが、今夏中に正式発表する方向で進んでいるという。
トラック1:エリート層が競う舞台
トラック1には15〜18試合のレギュラーイベントに加え、4大メジャーとザ・プレーヤーズ選手権が含まれる想定。フィールドは120〜130名規模とされ、現在のシグネチャーイベント(フィールド規模が小さく、カットなし)から大きく方向転換する。36ホールカットも復活する見込みだ。
年間ポイントランキング上位90名がトラック1のステータスを翌シーズンも維持できる。
トラック2:昇格を懸けた戦い
トラック2のプレーヤーは、毎シーズン用意される20〜30枠のトラック1昇格スポットを目指して競う。さらにDPワールドツアーから10名がPGAツアーに合流する仕組みも検討中だ。
ロラップCEOは「スポーツの本質は、アスリートの実力と競争における結果だ。カットなしの少人数フィールドによって、この競技が持つメリトクラシー(実力主義)の精神を失っていた。それを取り戻す」と語る。
ジャック・ニクラウスが懸念を表明
今週の大会ホストを務める18勝のメジャー王者ジャック・ニクラウスは、現行スケジュールにおける主要大会の集中開催に強い懸念を示した。「大きなトーナメントが詰まりすぎている。これは今も問題だし、将来的にもツアーにとってマイナスになると思う」と発言。ポリシーボードは6月22日に変更案を承認するかどうか採決する予定だ。
Strokeslabの視点
Strokes Gainedの観点から見れば、今回の改革はデータの価値を高める可能性がある。カットあり・フィールド増加により、より多くの競争機会とサンプル数が生まれ、選手の真の実力をSGで評価しやすくなる。昇格・降格の基準として年間ポイントが使われる点も、SG指標との連動が期待される。
カットありの大きなフィールドへの回帰は、Strokes Gainedのサンプル精度を高め、選手の真の実力評価がより正確になる点でも歓迎できる変化だ。昇格・降格の基準設計次第では、SGデータが選手評価の公式指標として注目される可能性もある。