LIV Golf、放送技術会社から訴訟を提起される
カナダを拠点とする放送技術会社Mobii Systems Group Ltd.が、LIV Golfを相手取り100万ドル超の損害賠償を求める訴訟をマイアミの連邦地裁に提起した。Mobiiは2026年シーズンにおいてLIVの人気機能「Any Shot, Any Time」に関わる技術を提供していたが、ライセンス料82万600ドルおよび使用料10万4,500ドルが未払いのままになっているという。
契約違反と打ち切りの経緯
Mobiiは2026年5月8日にLIV Golfへ支払いを要求する通知を送付し、5月15日を期限として設定した。しかしLIV GolfのSVP(技術担当)ニック・コナー氏は5月25日のメールで、韓国大会以降も含めた残り全イベントでMobiiの技術を使用しない旨を通知。メール内では「支払い遅延が関係に負担をかけたことは認識しており、申し訳なく思う」としながらも、訴訟による解決は「生産的でない」と主張した。Mobiiは同日、契約解除通知を送付し、残り6大会分の逸失利益20万9,531ドルを含む請求を行っている。
背景にあるPIF撤退と資金難
2026年4月30日、サウジアラビアの政府系ファンドPIF(Public Investment Fund)がLIV Golfへの追加出資を停止すると発表。これまでに50億ドル超を投じてきたPIFの撤退は、リーグの財政基盤を根本から揺るがすものだ。CEO スコット・オニール氏は現在、2026年シーズン以降の継続を目指して3億ドルの資金調達を進めているとされる。
Strokeslabの視点
LIV Golfは「次世代の観戦体験」を売りにしてきたが、その技術基盤を支えるベンダーへの支払いすら滞るという皮肉な状況だ。SG(Strokes Gained)データの活用など競技分析面での革新性とは裏腹に、リーグの経営持続性に対する疑問符はますます大きくなっている。
「Any Shot, Any Time」という観戦体験の革新を支えた技術会社への未払いは、LIV Golfの経営危機を象徴する出来事だ。PIFの撤退後、リーグが今後どのような形で存続を図るのか、引き続き注視したい。
この記事の原文
ESPN Golf: LIV Golf Faces $1M+ Lawsuit from Broadcast Tech Supplier Over Unpaid Bills
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