ミズノが「アイアン専業」の殻を破る
ミズノのブランドタグラインは「Nothing Feels Like a Mizuno」。長年にわたりこの言葉はフォージドアイアンの代名詞として語られてきた。しかし2026年、ミズノはドライバーやフェアウェイウッドを含むバッグ全域をカバーするブランドへと本格的に進化しつつある。
GOLF.comのジェイク・モロー氏が、アトランタ郊外に新設されたミズノのR&D・フィッティングセンター「The Foundry」を訪問。新しいJPX Oneメタルウッドを中心に、全クラブカテゴリーを横断した試打・フィッティングレポートを届けている。
世界初のNANOALLOYフェース技術
今回最大のハイライトは、JPX Oneドライバーに搭載されたNANOALLOYフェース技術だ。素材メーカーの東レと共同開発されたこの素材は、静止時には非常に剛性が高いが、インパクト時には弾力性が動的に変化するという特性を持つ。
一般的なドライバーフェースは「トランポリン効果」でボールを弾き返すが、NANOALLOYはフェース自体がボールと一緒に圧縮することでエネルギーの蓄積量を増やし、より多くのボールスピードを生み出す。これにより、過去のモデル比で最薄のチタンフェースを実現しつつ、反発エリア(CORAREA)を15%以上拡大している。
2モデルが展開されており、安定性と直進性に優れた「JPX One」と、よりコンパクトなヘッド形状でツアー志向の「JPX One Select」が用意されている。
打感と打音——ミズノらしさは健在
試打で特筆すべきは打音の大きさだ。モロー氏は「非常にラウドだが、不快な高音ではなく、ミズノのコンポジット野球バットを叩くような心地よい破裂音」と表現。打感の良さとボールスピードを同時に実現したのは技術的なブレークスルーといえる。
フィッティングではJPX One 10.5°をスリーブでロフトダウン、シャフトはFujikura Ventus TR Blue Velocoreの組み合わせに落ち着き、わずか15分でセッティングが確定したという。
Strokeslabの視点
ミズノが「アイアン以外でも戦える」ことを証明したことは、クラブ選びの選択肢として重要な意味を持つ。SG: OTTに課題を抱えるゴルファーにとって、フィーリングと飛距離を両立するドライバーの登場は見逃せないニュースだ。
SG: OTTの改善を目指すゴルファーにとって、打感と飛距離を両立するドライバーの選択肢が増えることは純粋に朗報だ。NANOALLOYの技術的アプローチは、今後の業界標準に影響を与える可能性がある。