GOLF.com:スコッティ・キャメロン Phantom 3.2 と Phantom 12 — 対照的な2機種が2026年ラインを完成させる
スコッティ・キャメロンが2026年のPhantomラインに新たな2機種を追加した。コンパクトなミッドマレット「Phantom 3.2」と、超高MOIのディープCGモデル「Phantom 12」だ。両者は設計思想が対極にあり、ひとつのラインナップの両端を担う存在として位置付けられている。
Phantom 3.2:過去の名作を一台に凝縮
Phantom 3.2は、複数の歴代キャメロン名器からエッセンスを抽出して設計されたモデルだ。全体的なフットプリントはGoLo 6、フェースプロファイルは2000年代中盤のミッドマレット概念「Red X」、アドレス時のフレーミングスロットはアダム・スコットが2013年マスターズ制覇に使用したKombi、そしてトップのT字アライメントはPhantom 9から引き継がれた。
シャフトは「.2」プランバーズネックのみの設定。これはブレードユーザーがマレットへ移行する際の心理的・物理的ハードルを下げるための意図的な選択だ。フェースにはStudio Carbon Steel(SCS)インサートとチェーンリンクミーリングを採用し、サウンドとフィールを精緻にチューニングしている。
PGA Tourではルードヴィグ・オーバーグが数か月のテストを経てPhantom 3.2を投入しており、Tour検証は十分に積まれている。
Phantom 12:高MOIとディープCGで別次元の安定感
Phantom 12はラインナップ内で最もCGが深く・低い設計で、MOIは約5,000 g/cm²に達する。中央部に軽量アルミニウムを使用し、外周と後部をスチールリングで囲むことで、CGを極限まで後方・下方に移動させた。
注目すべきはフェース素材だ。他のPhantomモデルが採用するSCSインサートは使わず、中央部のアルミニウムをそのままフェースに延長してチェーンリンクミーリングを施している。これにより「深いCG」と「削り出しのフィール」を両立させた。
スコッティ・キャメロンのR&Dシニアディレクター、オースティー・ロリンソン氏は「5,000を超えるMOIは単なる自慢にすぎない。その数字を追いかけると、CGをどんどん後ろに引きすぎて性能を犠牲にする」と語り、数値競争ではなくパフォーマンス優先の設計姿勢を強調した。
LPGAツアーではリディア・コがPhantom 12を投入した初ラウンドで60をマークしており、そのパフォーマンスは話題を集めた。
Strokeslabの視点
パター市場全体が高MOI化へシフトするなかで、このタイミングでの2機種追加はキャメロンにとって戦略的に重要だ。Strokes Gained的な観点で言えば、SG: Puttingの改善はスコアへの直接的な寄与が大きく、自分のストロークタイプに合ったパターの選択は単なる好みの話ではない。Phantom 3.2はストローク中の「フェースの意識」を残したいプレイヤーに、Phantom 12は「アークを消してフェースバランスに任せたい」プレイヤーに向く。フィッティングで試す価値は高い。
価格・発売情報 - 価格:両モデルとも$499 - Phantom 3.2(右利き):6月25日 発売 - Phantom 3.2(左利き)・Phantom 12(右利きのみ):7月23日 発売 - スペック:ロフト3.5˚、ライ角70˚、長さ33″/34″/35″
パター選びはSG: Puttingに直結する最も費用対効果の高い投資のひとつ。Phantom 3.2とPhantom 12は「どちらが優れているか」ではなく「自分のストロークにどちらが合うか」で選ぶべきモデルだ。フィッティングでデータを取ることを強く推奨する。
この記事の原文
Scotty Cameron Phantom 3.2 & 12: Two New Mallets Built for Opposite Ends of the Putting Spectrum
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