シネコックヒルズに集まる視線——全米オープン前の「セッティング論争」
今年の全米オープンの舞台、シネコックヒルズ・ゴルフクラブ(ニューヨーク州サウサンプトン)では、開幕前の練習ラウンドから選手たちの発言が注目を集めている。共通のテーマは「コースをどこまで難しくすべきか」という問いだ。
選手たちが語る「シネコックの本質」
ロリー・マキロイは「天気とセッティングが理想的に噛み合えば、全米で最高のチャンピオンシップテストになる」と称賛しつつ、「ティーショット・アイアン・グリーン周りすべての能力が問われる」と分析した。
一方、風の読み方が最大の鍵になると口を揃える選手が多い。スコッティ・シェフラーは「暑いと風の影響が弱まるが、ここの風は重い。しかも風向きが1日で大きく変わる可能性があるという話も聞いた」と語る。木曜・金曜は最大時速40マイル(約64km)超の突風も予報されており、GIRの精度とグリーン周りのマネジメントが成績を大きく左右しそうだ。
グリーンのスピードと「ナイフの刃の上」
練習ラウンド時点でグリーンはスティンプメーター計測11フィート前後と報告されており、これ以上速くすると風でボールが止まらなくなる恐れがある。2004年の論争的なセッティング(ザック・ジョンソンがUSGAはコースを「制御不能にした」と批判)が教訓として残る中、今年のUSGAは水をまいてグリーンの硬化を抑えているが、マット・フィッツパトリックは「できる限り乾燥させてほしい」と正反対の要望を述べた。
前回大会(2018年)覇者のブルックス・ケプカは「グリーンは記憶より柔らかく遅い」と指摘。ただし「USGAが望めば簡単に締めることもできる」と余裕のコメントも見せた。ディフェンディングチャンピオンのJJスポーンは「初日に勝てないが、初日に負けることはできる」とシネコックの怖さを端的に表現した。
Strokeslabの視点
シネコックでのパフォーマンスを左右するのは、SG: Approach とSG: Around the Greenの安定感だろう。グリーンを外した際の「ミスのマネジメント」——外す方向の選択とリカバリー精度——が、この特殊なリンクスライクなコースでは通常のパー70のデータ以上に意味を持つ。
シネコックでの成功は「いかにボールを正しい場所に外すか」というコースマネジメントの巧みさに尽きる。SG: Around the Greenのデータが最終的な明暗を分けるはずだ。
この記事の原文
Shinnecock Hills at the Center of US Open Setup Debate as Players Brace for Wind and Firm Greens
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